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  • ミディアムローストの焙煎度の考察
現状で多くの焙煎屋さんで販売されている一番浅煎りは「浅煎り・ミディアム/Medium roast」からだと思います。

Café 2kasaの焙煎の基本方針として「お客様に望まれた焙煎度にローストして販売」させて頂きたい、お店側から焙煎度を押し付ける事は避けたいとの考えから、どんな豆種でどんな焙煎度でもご希望頂ければ焙煎して販売させて頂いておりましたが。

現在Café 2kasaでは「浅煎り・ミディアム/Medium roast」の焙煎はエチオピア・モカ以外では控えさせて頂いております。

その理由は、、、

エチオピア・モカ以外の豆種では「浅煎り・ミディアム/Medium roast」よりも「中浅煎り・ハイ/High roast」以降からの焙煎度の方が豆の味わいを美味しく味わって頂けるケースが多いからです。

それと、実経験値からの体験として他の焙煎屋・ロースターさんのミディアムとして焙煎された豆を大小有名無名の店舗から購入して研究・参考にした結果として、全てのミディアムローストとして販売されている焙煎豆の実際のアグトロン数値を計って検証したところ、全ての豆が65点~69点という検査結果と成り、自数値としてはミディアムの一段焙煎が深いハイの焙煎度をミディアムとして販売されていました。

その本当の理由と意図は正しく確証を持って理解できませんので、あくまで推測としてですが幾つかの要因・ケースが考えられます。

一つは、世のほぼ全ての焙煎店でハイ(+)をミディアムとして販売している事実を知らずor気が付かずに、古来よりの店の売り方、先輩の決めを業界の習慣・慣例として沿った結果として。

二つ目として、実焙煎度がハイ(+)な事は知っていて・気が付いているけど、他所・他者のほぼ全てがハイ(+)をミディアムとして販売している事にあえて異議・異論を唱えて主流に反する事は避けたい。

三つ目として、本当のミディアムの焙煎度では、かなり浅煎りと成る為に生豆特有の渋さを伴なった雑な酸味・芯残りを払拭するのが難しいので、そのマイナス面がかなりの確率で払拭できるハイ(+)まで焙煎して、美味しい焙煎豆をお客様にお飲み頂きたい。

カフェ司/Café 2kasaとしては全ての焙煎豆を焙煎後にアグトロン計測計にて焙煎度実数地を計測していまので、自店の焙煎豆の焙煎度はアグトロン数値で小数点下一桁まで正確に把握している関係上、計器での数値に対して間違った焙煎度を明記してお客様に売る事は出来ません。

なので、よのほぼ全ての店舗・ロースターさんがハイ(+)の焙煎度をミディアムと明記して販売していても、カフェ司/Café 2kasaがハイ(+)の焙煎度をミディアムと偽って販売する理由にも言い訳にも成りませんので。

カフェ司/Café 2kasaとして通販時には、ミディアムはAgtron Scale72.0~77.9という数値を、ハイはAgtron Scale62.0~67.9という数値を厳守し実数地を明記の上売買する事とします。

以上の理由により、本当の実数地としてのミディアムローストは、その豆種が元来持っている酸味を最も求める味わいをご希望されるお客様が、ややもすれば生豆特有の若干渋味を伴なっても、それと引き換えに際立った酸味と、浅煎りだからこそのフルーティーな香味と甘味を求めるのに最も適したエチオピア種に限って焙煎をさせて頂く事とさせて頂きます。

他の豆種での浅煎り系の味わいは、確実に生豆特有の渋さを伴なった雑な酸味・芯残りを払拭して、爽やかな酸味と香味やフルーティーな甘味を美味しく味わえる焙煎度のハイロースト~シティロースト~フルシティローストをチョイスして頂ければコーヒーをコーヒーとして美味しくお飲み頂けると思います。