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  • フレンチとイタリアンの焙煎度の考察
Café 2kasaの焙煎の基本方針として「お客様に望まれた焙煎度にローストして販売」させて頂きたい、お店側から焙煎度を押し付ける事は避けたいとの考えから、どんな豆種でどんな焙煎度でもご希望頂ければ焙煎して販売させて頂いておりましたが。

現在Café 2kasaでは最も焙煎度が深い「超深煎り・イタリアン/Italian roast」と次に深い「深煎り・フレンチ/French roast」の焙煎度はコロンビア豆だけに限定させて頂いております。

その理由は、、、

コロンビア以外の豆種の場合はどうしてもフルシティまでの焙煎度にして上げたいと思ってしまうからです。

フレンチとイタリアンではかなり深煎りに成りますので酸味と甘味は減少してしまいます。

無論、フレンチでもイタリアンでも美味しくない分けじゃありませんし、不味いわけでも決してありません。

でもスペシャリティーコーヒーとして最も代表的なテイストであるフルーティーな酸味と甘味がほぼ消え去り味わえなくなってしまい、折角の上質な生豆の良さが味わえなくなってしまっては勿体ないし、生産農家さんの頑張りにも申し訳ないと思ってしまうのです。

本音で言えば、、、

これまで取り扱った生豆のフレンチとイタリアンでの最善のローストレシピを探し出すのにどれだけ手間暇かけて苦労を重ねた事か、それを越えて手に入れた自慢の深煎り領域のローストのレシピですから、それを自ら使わないというのは悲しく残念では有るのですが、深煎り領域の焙煎レシピを探り当て自分の身に付けた上で、その労苦の全てを捨て去り封印するという決断をしました。

ただし、フレンチとイタリアンが大好きな方も、必要とする場合も有りますので、晩倍メニューから無くしてしまうのは、そういうお客様や必要時にお応えできない事に成りますので。

フレンチとイタリアンの焙煎度はコロンビア豆に限定して焙煎させて頂きます。

コロンビアに限ってフレンチとイタリアンの焙煎を続けるのは、カフェ司/Café 2kasaが取り扱っているコロンビア生豆の粒度分布数値に理由が有ります、現在取り扱い生豆の中で最も粒度分布が揃っているのがコロンビアで。


深煎り領域ではどうしても熱量が多く行いますので、フルシティまでの焙煎度に比べると物理的に焦げ易く成ってしまうのですが、その場合に粒度が揃っていない=体積と形状的に火が入り易い小豆の混合率が高いと、それはそのまま焦げ易いという事に成り、美味しい深煎りとしての芳ばしさと苦味ではなく、焦げた雑味とエグミを伴なった品の無い喉越しの悪い後味の悪さや、飲んだ後にムカムカと胸焼けをしたりする原因と成ってしまいます。

その焦げ感を最も少なく、雑味の無い美味しさとしての苦味と芳ばしさを残して焙煎が可能な粒度分布が最も揃っている素材のコロンビアにフレンチとイタリアンの深煎り領域の焙煎を限定させて頂く事にしました。

宜しくご了承ご理解をお願いいたします<(_ _)>


※追記、、、

100人いれば100人が感じ求める美味しさが有ます、例え他の99人が良しとしても、実際に味わうのは結局本人お一人なのです、ならば最終的には味わったお客様が美味しいと感じた物が最善です、Café 2kasaとしてはそのような基本理念の元に、可能な限り100人の方の100通りの美味しさに応えられるよう「丁寧を持って最善を尽くす」方針で焙煎頑張りますので宜しくご愛好をお願いいたします。

ただ、コロンビア以外の豆種での「フレンチとイタリアンのシナモン」の焙煎度をしないという判断を何卒ご理解下さいませ<(_ _)>